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お知らせ 2026年/02月/04日

【現場の声】営業職から生活支援員へ転職して感じたこと 数字を伸ばす から 人生に伴走する へ

“誰かの人生に寄り添う”という選択。
「ありがとう」の一言が、背中をそっと押してくれる。

就職氷河期を越え、機械工具商社のルート営業として社会に出たTさん。
数字と納期を追い続けていた毎日から一歩踏み出し、「きずなの会」でお客様の顔が直接見える喜びに出会いました。

未経験での転身を経て13年。チームでの支援を重ね、感謝を原動力に今日も現場へ。今回は営業時代から、きずなの会入職に至るまでの歩み、そして今感じている“この仕事のやりがい”を伺いました。

ルート営業4年、数字と伝票に向き合った日々

大学4年のときはリーマンショックの渦中でした。文系の自分に残った選択肢は営業職で、機械工具の商社に入社しルート営業を担当しました。

「例え100万円の受注があっても、実物を見ないまま伝票だけで完結することが少なくありませんでした。納期と価格の調整が中心で、評価軸が数字になってしまう場面も多かったです。お客様の顔が見えにくく、数字を伸ばす”以外の価値を感じづらかったですね」

そんな丸4年を走り抜けるうちに、取引の先にいる人の表情や暮らしをもっと実感したいと思うようになりました。

「一歩先へ」—転機は身近な紹介から

転職を考え始めても、私には資格や特別なスキルがないことが不安でした。そんなとき、弁護士である兄から「きずなの会」を紹介されました。

「最初は不安しかない状態でした。しかも、生活支援員の具体像はぼんやりとしかわかっていませんでしたが、今ここで踏みとどまっていても何も変わらないと思い、面談をしてもらうことにしました。」

面談では、医療・福祉・行政と多職種で連携する支援の全体像や、記録の重要性、段階的なOJTの流れを丁寧に教えていただいたので、そこで一歩を踏み出す覚悟が固まったなと思います。

生活支援員になって見えた、仕事の本当の手応え

「入職後は、受診同行や行政手続きのサポートなど基礎業務からスタートしました。前職のようなノルマはなく、一歩一歩着実に落ち着いて経験を積み上げることができています。」

「午前は内科の受診同行、午後は入院前の面談調整、翌日は介護保険の申請などをし、午後は介護保険や高額療養費の申請をするために、区役所に向かいます。」

13年間働いていて、同じ一日はほとんどありません。毎日様々な場所に出向くたびに、新しい感情になるそうです。

さらに、支援は常にチーム戦なので、会員さま・ご家族・看護師・ケアマネジャー・行政・法律職が一本の線でつながっていくようになっています。
「チームで取り組んだ後には必ず、会員さまやご家族の方から、“ありがとう”が返ってきます。数字を追い求めていた営業職時代には知らなかった、自分の取り組んだことが人の為になり、直接言葉や表情で返ってくる嬉しさを感じました。」

Tさんはこの仕事を続けていて、何より大きなやりがいになったのは、人と直接向き合える感覚だと言います。

営業で培った力は“そのまま武器”になります

皆さんも異業種に転職する時には、不安がつきものだと思います。
ここで私から皆さんにお伝えしたいことは、前職の経験は必ず自分の武器になるということです。私自身、営業時代に身につけたマナーと段取り力は生活支援員の現場でも、非常に役立っていると感じています。

スケジュール管理:受診・面談・手続き・緊急対応をする際に、会員さまの負担のないように
計画します。

要点整理力:医師の説明や施設要件を短く要約し、関係者にわかりやすく説明することで、
合意を得られやすくなります。

折衝と礼節:役所・病院・弁護士・司法書士など多職種と関わるので、どの方とも無理なく
コミュニケーションがとれ、信頼関係を築くことができます。

優先順位づけ:会員さまから来る相談を、緊急度で即時に並べ替えます。
営業時代に当たり前だった「時間と約束を守る」「相手の都合を慮る」という
姿勢が、支援の品質を左右すると実感しているのです。

毎日が違う現場。責任とやり切った実感

この仕事には、「毎日同じ」がほとんどありません。

「午前の骨折受診がそのまま入院調整に発展することもあります。
ご本人の希望や、ご家族の意向、医師の見立て、施設の受け入れ条件など、頻繁に変わる状況に、私たちは対応していかなければいけないのです。」

さらにTさんが、会員さまの最後に立ち会う場面では、感情が動かされるとともに自分の仕事の仕方を見つめ直す機会にもなると言います。

「会員さまの看取りに立ち会うたびに、つらい気持ちになりますが、会員さまの穏やかな最期に触れると、自分の会員さまに対する姿勢が間違っていなかったと確信できます。」

この時、Tさんは人の人生に関わる責任とやり切った実感が同時に残るそうです。そして、支援は“ひとりで抱えない”ことが前提です。きずなの会では、ケース会議で会員さまの状態を振り返って、関係者全員で判断をし、チームで背負う設計になっているため、Tさんの心の持久力も支えられていると言います。

休みの考え方と“自分のペース”のつくり方

きずなの会は、週休2日制(シフト制)です。土日勤務が発生する一方で、代休を柔軟に取得できるようになっています。

「私はよく休みの日に映画館や商業施設に出かけます。その時、土日の混雑を避けられて、とても快適だなと感じます。こんな風に生活の段取りがしやすい点も、土日固定休にはない魅力じゃないでしょうか?」

“土日固定休”が必須の方には向かないかもしれませんが、私のように自分で生活のリズムを設計したい方には、きっと心地のよい働き方です。

いま営業で悩んでいるあなたへ

「営業となるとどうしても、決まった相手と決まった時間の会話が中心になってきます。ですが、生活支援員は毎日が変化で溢れています。困っている人に駆けつけて、自分が助けることで、その場で役に立てた実感が得られます。この毎日が私にとってのやりがいであり、13年間も続けてこられている理由でしょう。」

資格がなくても始められますし、チームで育つ環境があります。
不安でも、まずは一歩踏み出してみてください。

「営業で数字を追い求めるより、人の人生に向き合いたい」と思われた方は、あなたの営業力が“支援の現場”で必ず活きるはずです。

“モノを売る”から“人を支える”へと自分軸が変わった瞬間、働く意味は大きく塗り替わります。未経験でも、まずはカジュアル面談、または現場見学で等身大のきずなの会にお越しください。

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