デジタル化へアップデート
2025年12月26日支援レポート
相談員のIです。最近になり、スマートフォンを新しい機種に変更された会員A様のお話です。
今までのスマートフォンとの大きな違いは、画面を指で動かして取り扱う点です。
テレビでも宣伝されている、高齢者向けの機種ですが、これがくせ者です。
まず、指で動かそうとしても画面が思い通りに動きません。
やっと反応したかと思えば自分の出したい画面にたどり着くまでに一苦労…
かかってきた電話に出ることも、どこを触ればよいのか、分からないという状況です。
何度もご自宅を訪問し、確認をしたのですが…
私も最近、スマートフォンを機種変更しました。
まず、携帯電話売り場にてスタッフから説明を受け、その後手続きに入るのですが、そのスタッフの話し方があまりにも流暢で早口。正しいことを言っているのでしょうが、理解が追いつきません。一生懸命に話をされているスタッフの方には申し訳ないと思いつつも「もう少しゆっくり話してくださいますか」と言ってしまうほどです。
少し前にA様の新しいスマートフォンの説明時に、分かったような態度で説明をしていた自分ですが、この時初めてA様のパニックが理解できました。
私も身の回りの便利さに追い付けず、立ち止まってしまうことがよくあります。
世の中がどんどんデジタル化し、利便性も向上しています。アナログ人間である私は時代の波に取り残されていくような、そんな不安に苛まれた経験となりました。
相談員として、初めてお会いする方へきずなの会の制度説明をした時を振り返り、きちんと相手のペースで話ができていたのか?自分が伝えたい事を一方的に話していなかったか?独りよがりの話になっていなかったか?など、自問自答。改めてコミュニケーションの取り方は本当に難しいと実感しました。

